分間隔EA気象データ

分間隔気象データの必要性

建物が消費するエネルギーや屋内環境のシミュレーションの多くは、これまで、半世紀にもわたり1時間間隔の気象データを用いて行われてきました。しかし、建物は1時間より短い時間で変化する外界気象の影響を受けます。開口部から侵入する日射や照度は瞬時に変化します。開口部に限らず、軽量な建築部材は入射日射量の変動に敏感に反応します。1時間間隔と5分間隔の照度データで屋内照度を予測すると、両者の違いは40％近くに達するという報告もあります。ZEB、ZEHでの自然エネルギー利用のシミュレーションでは、日照、日射、風等の短時間のデータが必要です。既に分間隔のシミュレーションが可能なプログラムも公開されています。BEMS（ビル・エネルギー管理システム）では室内環境や気象データを1分間隔で採取することが増えています。このような、シミュレーション技術の向上やエネルギー管理の高度化に伴い、分間隔気象データの必要性は高まってきています。

分間隔EA気象データの公開

1時間より短い時間間隔の気象データのニーズに対応できるよう、MetDSは、気象庁の1分観測値に基づいて、全天日射量を観測している全国47地点、2011～2020年の1分値実在年EA気象データを整備しました。10年間の1分値実在年EA気象データから、2020年版1分値標準年EA気象データ、及び複数の分間隔（1分、3分、5分、10分、15分間隔）の実在年、標準年を作成しました。これらのデータはバイナリ形式で収録されており、ファイルを読むには、EA Minute Naviというプログラムが必要です。EA Minute Naviには、次項で説明するように、分間隔EA/EPWを含む4種類のフォーマットのcsvファイルを出力する機能が含まれています。

プログラム EA Munute Navi の機能について

EA Minute Navi は、ユーザーが指定した条件により、分間隔EA気象データ（バイナリ形式のファイル）を呼び出し、必要な計算処理を行ってcsv形式のファイルで出力する機能を有するプログラムです。ユーザーが指定できる条件は、以下の通りです。

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分間隔EA気象データ及び EA Minute Navi の入手方法

分間隔EA気象データ及び EA Minute Navi は、MetDSから購入するか、またはMetDSとライセンス契約を結ぶかにより、入手して使用することができます。購入手続き、またはライセンス契約には、拡張アメダス気象データおよびEA Minute Naviの使用許諾契約に合意した上で進んでください。使用許諾契約書及びライセンス契約書の一般的書式を本ホームページに掲載していますので、必ずお読みください。購入またはライセンス契約により分間隔EA気象データ及び EA Minute Navi を入手して使用する条件は以下の通りです。ユーザーは、分間隔EA気象データをコンピュータの任意のフォルダに保存し、EA Minute Navi により、必要とする気象データをcsv形式で指定したフォルダに保存することができます。

1　購入する場合

• 1名（以下、ユーザー）が、1台のコンピュータで使用することができます。
• MetDSはユーザーを登録させていただき、登録させていただいた個人情報を個人情報保護法に従って適法に管理します。
• 登録されたユーザーの変更はできません。
• ユーザーが購入した分間隔EA気象データ及び EA Minute Navi の使用期間に制限はありません。
• ユーザーは、購入する地点を47地点から選択することができます。
• ユーザーは、購入するデータを2011～2020年、2020年版標準年から選択することができます。
• プログラムは、購入いただいたすべての地点及び年の気象データを処理することができます。
• 購入する地点及び年の選択は、ダウンロードしたファイルに含まれる「分間隔EA気象データ及びEA Minute Navi 購入ツール」により行うことができます。
• 購入ツールによって選択された注文内容を、MetDS宛にEメールでお送りください。
• 注文いただいたデータは附属文書類と共に光学ディスクに収めて発送します。
• プログラムは、MetDSのホームページから、プログラムを使用するコンピュータにダウンロードしていただきます。
• 購入いただいたデータの変更はできません。
• お送りした光学ディスク、データ、プログラムに重大な不具合があるとMetDSが認めた場合は、無償で交換いたします。
• 価格は以下の通りです。

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2　ライセンス契約を結ぶ場合

ライセンス契約は、お客様が分間隔EA気象データ（以下、データ）及びEA Minute Navi（以下、プログラム）の使用にあたり、MetDSと使用許諾を交わす場合をいいます。ライセンス契約の一般的書式は、『拡張アメダス気象データ（分間隔）に関するライセンス契約』を参照してください。

2-1　ライセンス契約の条件

• ライセンス契約は、お客様が法人、大学等の研究室、またはそれらに類する組織であって、お客様に所属するユーザー数が5名以上の場合に適用されます。
• ライセンス契約の期間は1年ですが、同じ契約内容で継続することができます。
• 最少地点数は5で、地点は任意に選択していただけます。
• データ及びプログラムの使用はライセンス期間内に限られます。
• ユーザー以外の者が、データ及びプログラムを使用することはできません。
• ユーザー数とは、契約により提供されたプログラム、データを、契約期間内に1回以上使用する者の合計数を言います。（同時使用者数ではありません。）
• ユーザーは、業務の変更、配置換え等の妥当な理由があれば、変更することができます。ただし、ユーザー数の上限を超えることはできません。
• MetDSは、データを、付属文書と共に光学ディスクに収めて提供します。
• MetDSは、プログラム（EA Minute Navi）のシリアル番号を1つ発行します。このシリアル番号によりユーザー数以内のパソコンに、MetDSのホームページからプログラムをダウンロードし、ご使用いただけます。
• MetDSは、提供した光学ディスクに不具合がある場合、または収録したデータに重大な過誤があるとMetDSが認めた場合は、光学ディスクを無償で交換します。
• データまたはプログラムを更新した場合は、契約更新時に無償で新たなデータまたはプログラムを提供します。

2-2　ライセンス契約の種別と区分

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